現場最前線レポ

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mission #01

地域の人の暮らしを守る。
仕事の成果が目に見えてわかるのがやりがい。

多摩地域にある、河川砂防ダムの改修工事。既存の砂防ダムでは想定される土砂災害に対応できない可能性があるため、増築を行っている。急峻な地形によりダムまで車両の乗り入れができないため、資材運搬等は仮設モノレールを使用。電波が届かないため、トランシーバーで連絡を取り合う。既存ダムの増築にあたっては、川の流れを変える必要があることから、仮設水路を築造して施工を行っている。現場のメンバーは10名程度で、作業に応じて常に6~7人が出入りをする。
朝8時。全員で体操を行い、朝礼を実施。その後はメンバーへの作業指示や測量、発注者への報告のための現場の写真撮影など、きびきびと動く。「現場の人数は少ないので、ほとんど全員と顔を合わせます。着工から竣工まで同じメンバーなので、コミュニケーションがとりやすいです。」とSさん。前職の大手企業では従業員の入れ替わりも激しく、バタバタすることが多かったそう。今はひとつの現場に腰を据えて、安心して仕事に取組むことができる。
現場では、タブレットやスマホなど電子機器を活用し、効率化を図っている。「いわゆるローテクな業界だと思われがちですが、煩雑な作業も多い。便利なものはどんどん導入しないと。」と笑う。16時半には作業を終了し、片付け後は事務所で日報の作成や写真の整理などの事務作業を行う。18時頃には退社できるようタイムマネジメントしている。
従業員の年齢層も20代~60代までと幅広いが、個人と向き合い、フォローし合いながら作業を行っている。未経験からの出発だったらからこそ、できない部分は教えてもらいアドバイスは素直に聞き入れるようにしてきた。「Sくんは、非常に明るい。現場が和やかになりますね。ベテランの代理人が『一緒に仕事をしたい!』と常に取り合いです。率先して動くのはもちろん、甘えがなく責任感が強いため、安心して仕事を任せています。」と上司も笑顔。Sさんが基本的なことを忠実に行ってきた結果だ。

数年前の台風災害では、担当エリアの巡視点検を行った。点検の最中に、都道が崩れ集落が孤立しているのを発見。「災害の恐ろしさを感じるとともに、私たちの仕事がその土地に暮らす人の安全を守っていると再認識した。今回のこの工事でも、次の災害時に耐えうるようなものを作っていかなければいけないと気を引き締めている」と話す。
senpai’s outline
Sさん(2015年入社/キャリア採用)

大学卒業後、大手GMSにて2年間勤務。その後、建設会社に入社。
GMS勤務時代、労働環境に疲弊し転職を考えていたところ、学生時代に現場作業のアルバイトをしていた経験を思い出す。家族が建設業界で働いていること、転勤がなく勤務時間も安定した仕事に就きたいと思ったことで転職を決意。現在は主任技術者として、作業の一切を取りまとめる存在。
建設業の世界は、先輩が怖いなどといった昭和の印象が根強いですが、そんなことはありません(笑)先輩社員たちは、時代に合わせた指導方法で、わかりやすく伝えるように努めています。仕事をするうえで必要なコミュニケーションが取れれば、先輩社員とも仲良くなれます。また、スキルアップのための資格取得が必須なので、勉強する機会も多いです。前向きに取組むことができれば、未経験でも十分に活躍できる環境は整っていると思います。
この仕事の醍醐味は、自分が作った成果が目に見えてわかり、達成感を得やすいことだと思います。現場で出来上がっていく様子を間近で見られるのは、この職業ならでは。ぜひ一度現場を覗いてみてください。
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