先輩インタビュー

先輩インタビュー

ひとつとして同じ現場はない。
臨機応変な対応が求められる。

senpai's profile
建設会社勤務
施工管理職(土木)
2008年入社

大学卒業後、スポーツ用品卸店、雑貨小売店にて勤務。身体を動かすことができて、安定している職業に就きたいと考え、建設業へ転職。未経験、異業種からの転職であったが、着実にキャリアを積んでいる。中堅社員の立場となり、後進に指導する機会やプロとしての対応を求められることが増えている。

思考力が試される。
マニュアル通りにいかないのがこの仕事。

転職のきっかけは、人間関係に疲れたことですね(笑)色んな方が働いていて、間に立つことも多かった。安定した職業で、地に足のついた仕事をしたい、と建設業界へ入りました。現在担当しているのは、主に学校や病院といった公共施設の下水道の耐震化工事。下水道管の可動性を高め、壊れにくくします。下水道管は見えないところにあるものですが、ライフラインのかなめ。それを修理することで「縁の下の力持ち」として社会の役に立っていると感じています。

現場はマニュアル通りには進行しません。その場所の特性や過去の工事実績によって様子も異なります。過去の痕跡を見て、その場に適した解決法を見出していく。その過程が面白いですね。起きている問題に対し愚直に考え続けますが、ひとりでは完結しないのがこの仕事。現場のメンバーで話し合い、調整しながら進めていきます。難しければ難しいほど、終わったあとは達成感で満たされます。
また、入社してわかったことは、予想以上に実務以外の調整が多いこと。工事を始める前には警察許可が必要ですし、現場周辺の町内会へのご挨拶、周辺住民の方への広報活動など、多岐に渡ります。どの職業にも通じますが、ある程度のコミュニケーション能力は必要だと感じます。

どの現場でも活かせる
対応力を身につけてほしい

私が大切にしていることは、時間の厳守。社会人としては当たり前ではありますが、時間に遅れることは、周囲へ負い目を感じますし、慌ててしまって仕事に支障をきたすことになります。慌てず、落ち着きを保つためにも、時間ギリギリに行動しない。仕事における最低限のマナーであり、安全管理のひとつでもありますね。

また、後輩への指導の際に気を付けていることは、自分が行っている作業は何のために行うのかを理解させることです。私は新人時代にそれがわからなく、ただ漫然と作業していて、不安が募っていました。例えば、何か作業をするときは工程の必要性や実施の背景を説明する、というように体系立てて教えています。目の前の作業にとらわれないように、全体観の共有やスケジュールも伝えています。ただ指示を出し、それに対応させるだけだと、作業自体の目的がわからないので、汎用性が身につかないからです。どこの現場へ行っても対応できるよう、相手に合わせてポイントを絞って指導しています。若手の皆さんが、建設業で働き続けるモチベーションを保てるよう、できる限りサポートしていきたいと考えています。
就職をお考えの皆さまへメッセージ
建設業は、未経験でもキャリアを積み活躍することができます。求められる力は、問題に直面した際には、あきらめず考え抜く力です。入社前、建設業は身体や手を動かすことがメインの仕事だと思っていましたが、頭を使って物事を深く考えることや、俯瞰的に見る力も必要だと実感しています。また、安定して長く働き続けたいと考えている方、社会を支える仕事に関心のある方も建設業に向いていると思います。
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